Case study.1
例えば、「お腹が空いてない」という人がいたとして、その人に食事が出されたとしましょう。
そうすると、「まあ、お腹が空いてないけども、出されたものは食べますか」といって食べたとしましょう。
ここで問題になってくるのは、
本当にお腹が空いていなかったのか
本当に食べる欲求はなかったのか
という問題です。
当然、対象となる食べ物に対して、口に入れ、胃袋の中に入れるわけですから、
この人は少なくとも"空腹感"を自分自身では感じていなかったけれども、
ものを口に入れ、胃袋に通すという働きを行うだけの、食べ物に対する"欲求"は存在している
ということになります。
なぜならば、もし、その人の最も毛嫌いするような食べ物を並べた場合、
その人が食べるかどうかを考えれば、よくわかると思います。
つまり、
食べる・食べないを決めているのは、「騎手」
好きな食べ物を見ると唾液が出てきたり、食べたくなるのは、「馬」
に当てはめることができます。
したがって、
騎手 =「お腹すいたから、ご飯食べよう」などの論理的な思考、意思決定
馬 =「好きな食べ物を見ると唾液が出てくる」などの過去の経験をもとにした感情や感覚
という関係性があるとわかります。